MacProの分解と電源交換

起動しなくなったMacPro early 2008

電源ユニットが逝っていることは間違いなさそうなのですが、
appleへ送って電源ユニット交換修理には5万円超必要です


じゃあ、電源ユニットだけパーツで入手できないかと調べると
Vintage Computerで売っていました
しかし、値段が28000円+アメリカからの送料+税金・・

他にはなかなか見つからず、高額だけど仕方ないかとあきらめかけたところでヤフオクで新品を発見
早速、20000円程度で落札
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でも、ネット上で分解・交換の情報が見つからず・・
買ってしまったので後へは引けず、成り行き任せに分解を開始

まず、側面のパネルを外して開腹
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写真右上の電源ユニットの前面にある光学ドライブを外します
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単純に引き抜いて、SuperDriveについているparallel ATAケーブル、給電ケーブルを外すと分離

電源ユニットはどうしたら外れるかを観察して熟考
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新品の電源底面のビス穴と同じ位置にだけ、T-10のトルクスネジが使われていました
これを外せば電源が動くはずです

しかし、グラフィック拡張カードを外しただけでは、トルクスドライバーの柄を入れるスペースなし
作業のために、メモリーを乗せるライザカードのカバーを外す必要があります


そこで1のヒートシンクカバーを外します
これは磁石で固定されているだけなので、力を少し入れればすぐに外すことができます

次に2の前面のファンユニット
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2は、2本のプラスネジで固定
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写真右の1本はすぐにわかりますが、
写真左のビスはヒートシンクカバーを外したて見える、ユニット下縁の裏側にありました

ユニットはビスを外せばまっすぐに引き上げて外すことができます
ファンのケーブルは無いので、引っ張っても大丈夫
(ユニットとマザーが直接接続するコネクターがあります)


やっとヒートシンクとご対面
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3年半使っていたので、ものすごい埃
ついでにダスターでお掃除も
ヒートシンク前のファンは、電源ユニット交換のためには最終的に外す必要がありませんでした)

ライザカードのユニットは
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ライザカードを抜いて、ユニット奥のスロット脇のプラスネジ4本をまず外します
ネジはゆるめてもユニットから抜けない構造になっています

後面側のファンはスライドさせてユニットの中に引き込みます
(これがめちゃくちゃ渋い・・大変)

これで外れるかと思ったら、まだ2本のプラスネジで固定されていました
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上面からのぞくとプラスネジが2本
これを外します
ドライバーが差し込みにくいため、片方のビスをなめてしまいました

ユニットを抜き出す時には要注意
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後ろ側のファンへのケーブルがマザーに差し込まれているのが見えます
これを抜いて、ユニットがなんとかフリーに・・

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やっと、マザーボード全体が出現

スペース的にドライバーを差し込む余裕ができたので
電源ユニットを固定しているT-10のトルクスネジを外します
このネジも、なめやすそうなので慎重に
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おもにHDDの4番ドライブベイの付近にあります

これでやっと電源ユニットが動くようになります
しかし、動いてもまだ外れない


電源ユニット前側のファンが外れないか、いろいろやってみましたが外れそうもありません
トルクスネジ以外に沢山のプラスネジがありますが、外しても無駄でした


光学ドライブが入っていたスペース奥のパネルの裏側に電源からのコネクターがあるはず
そのパネルを外す必要があります
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そこでパネル上に見える2本のプラスネジを外す

すると奥のパネルのみが外れてきました
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やっと、電源からのコネクターにご対面
電源ユニット前側のファンは構造上、外れないようです

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コネクタを外して
ファンの奥を通っているケーブルを引き抜くように電源ユニットを持ち上げると
やっと電源を外すことができました
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やれやれ・・・
試行錯誤だったので外すまでに1時間以上
汗だく、埃まみれになってしまいました


あとは新品の電源ユニットを逆の手順で組み付けるだけです
ついでに長年の内部の埃を取ってクリーニングできたのですっきり~


肝心のMacProの動作ですが、
無事作業終了後、順調に起動

動くようになったし、実質2万円で治ったので安上がりに修理できました
おまけで、分解のパズルも楽しめました